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 2006年2月15日、16日 院生・若手研究者支援統計セミナー

 「2日でわかるパネル・データ分析」 参加者募集(応募締切1/31)

  本学の2つのCOEでは、教育学、心理学、社会学、経済学などを中心としたパネル調査が複数、行われています。また、他大学のCOEにおいても、さまざまなテーマに基づくパネル調査が同時進行中です。今回の統計セミナーでは、新しい社会調査の形態であるパネル調査に関心をもつ人、またパネル・データを分析しようと考えている人を対象に、2日間の入門的な講座を、講義、実習をまじえて、提供するものです。

  パネル調査とは同一個人を一定期間、追跡調査していくもので、個人の属性、意識、価値観、行動などの間の因果関係、さらには特定の時期に発生したイベントが個人の意識や行動に及ぼす影響を捉えることができるものとして、注目されています。日本では、(財)家計経済研究所が1993年から毎年行っている「消費生活に関するパネル調査」が長期間にわたるデータとして知られています。しかし、データの構造が通常のアンケート調査や縦断面調査とは異なり、個人の多面的な特性間の、時間継起を含んだ明示的な関係に注目しているために、大学での通常の統計学の講義・演習がカバーする内容を超えた分析方法を用いる必要があります。そこで、この統計セミナーでは、パネル・データを分析する上で最低限必要とされる統計学の知識、方法、さらには人文・社会科学のさまざまな分野で用いられているパネル・データの分析方法について相互に意見交換しあう場としたいと考えています。

  このセミナーは2日間にわたって行われ、参加者は統計学の基礎をすでに習得していること、そしてパネル・データを現在もしくは将来において分析する可能性があることを求められます。
参加を希望される方は、下記の要領でお申し込みください。お茶の水女子大学以外の大学院生の参加も可能です。ただし、定員を超えた場合には、1)本学COE関係者(事業推進者の指導院生を含む)、2)その他の本学大学院生、の順で優先します。

【日程】
 1日目:2006年2月15日(水)午前10時半〜16時半
 2日目:2006年2月16日(木)午前10時半〜16時半
 (セミナープランの詳細は下記参照)
【場所】お茶の水女子大学総合情報処理センター1F 第2マルチメディア教室
【参加料】無料
【定員】20名
【申込方法】参加を希望する方は、1.氏名、2.所属、3.連絡先のメールアドレス、4.参加動機(自らの専門分野や、分析したいパネル・データの具体的な内容について100字以内で簡潔にお書きください)を明記し、1月31日(火)までに、下記までお申し込みください。メールの件名には、「統計セミナー参加希望」と必ずお書きください。
 水落正明(COEジェンダー研究のフロンティア PD)mizuochi@cc.ocha.ac.jp
締め切り後、参加の可否をあらためてこちらからお知らせします。
【本セミナーについての問い合わせ】下記のアドレスまでメールでお願いします。
水野 勲(本学教員:COEジェンダー研究のフロンティア)mizuno@cc.ocha.ac.jp
坂元 章(本学教員:COE誕生から死までの人間発達科学)sakamoto@cc.ocha.ac.jp

セミナープラン
●1日目:2月15日(水)
第1部:SPSSによるデータ分析入門・・・・・・・・・村尾祐美子
     基本操作、新変数の作成、記述統計(SPSS)
第2部:データ分析の理論と実際・・・・・・・・・・・村尾祐美子
     2変数の関係の分析から重回帰分析まで(SPSS)
第3部:社会学におけるパネル・データ分析・・・・・・村尾祐美子
     イベント・ヒストリー分析を中心に(SPSS)

●2日目:2月16日(木)
第1部:心理学における因果関係の推定方法(概論)・・・高比良美詠子
第2部:事例で学ぶ心理・調査データの解析1  ・・・内藤まゆみ
     階層的重回帰分析(SPSS)
第3部:事例で学ぶ心理・調査データの解析2  ・・・安藤玲子
     交差遅れ効果モデルでの検討(AMOS)

お茶の水女子大学21世紀COEプログラム「ジェンダー研究のフロンティア」・「誕生から死までの人間発達科学」共催