2004年6月(終了しました)


COE「誕生から死までの人間発達科学」第3プロジェクト 
セミナー 「著者にきく」 シリーズ 第2回

東京大学助教授 佐藤 香
「社会移動の歴史社会学―生業/職業/学校―」

2004年 東洋館出版社 発行

討論者 森 直人 (学振特別研究員)
司会  耳塚寛明 (お茶の水女子大学)

日時】2004年6月10日(木) 15:00〜17:00
場所】お茶の水女子大学 生活科学部本館1F・103

参加をご希望の方はE-mailまたはFAXで
セミナー事務局までお申し込みください。
(当日の参加も歓迎いたします。)
E-mail:g0370309@edu.cc.ocha.ac.jp
FAX  :03 (5978) 5792

 

ローベル博士のジェンダー心理学セミナー
(2回シリーズ)


 タルマ・ローベル博士Dr. Thalma Lobelは、テルアビブ大学(イスラエル)の学生部長・心理学科教授で、男性性・女性性や、青年期における性役割ステレオタイプに関連した領域を専門とされ、ハーバード大学(米国)の客員教授でもある、世界的に活躍している研究者です。博士の論文は、Sex Rolesをはじめ、Developmental Psychology、Journal of Personality and Social Psychologyなどの雑誌に数多く発表されています。
このたび、お茶の水女子大学の21世紀COEプログラム「誕生から死までの人間発達科学」の一環として、ローベル博士による2回シリーズのセミナーを、以下の次第で企画しました。多くの方々のご参加をお待ちしております。

  • 講演者: タルマ・ローベル(テルアビブ大学学生部長・教授)
  • 主催 : お茶の水女子大学21世紀COEプログラム「誕生から死までの人間発達科学」(拠点リーダー:内田伸子)
  • 参加費: 無料
  • 言語 : 講演は英語で行われますが、質疑は日本語で可能です。
  • 連絡先:坂元 章(お茶の水女子大学文教育学部教授)。お茶の水女子大学社会心理学研究室(sp@hss.ocha.ac.jp)のアドレスに電子メールをご送信下さい。とくに、出席をご希望の方は、(1)ご氏名とご所属、(2)どの回に出席されるかについて、事前にご一報いただければ幸いです。

【第1回講演】

  • テーマ 『男性性、女性性、精神的健康』
  • 日時  6月18日(金) 18時から20時頃まで
  • 場所  お茶の水女子大学文教育学部棟1号館1階大会議室
    (地図:http://www.ocha.ac.jp/lib/trans.html
  • 司会  相良順子(聖徳大学) 
  • 講演要旨
    伝統的な男性的特性、女性的特性がどれだけ自分に当てはまるかという自己知覚が、男性性、女性性に関する自己概念の要であるとされている。この伝統的な男性性と女性性の自己知覚と精神的健康との関係を説明する3つのモデルが提唱されている。一致モデル(性役割志向が本人のジェンダーと一致しているとき精神的健康度が高い)、両性具有モデル(男性性と女性性の両特性が高いと自己知覚している者ほど精神的健康度が高い)、男性性モデル(ジェンダーに関係なく男性性が高いと自己知覚している者ほど精神的健康度が高い)の3つである。
    過去のメタ分析を行った研究では、男性性モデルが支持されているが、私は、この結果に対し批判的であり、これらの研究における方法論的問題と、結果に関連する社会的規範の両方を取り上げたい。そしてこの社会的規範によって、あるタイプの精神疾患(例えば、うつ病)における女性の罹患率が男性に比べて高いことを説明できるのではないかと考えている。

【第2回講演】

  • テーマ 『青年は性差別的行動をとりやすいか? ―発達的変化と文化差―』(仮題)
  • 日時  6月25日(金) 18時から20時頃まで
  • 場所  お茶の水女子大学文教育学部棟1号館1階大会議室
    (地図:http://www.ocha.ac.jp/lib/trans.html
  • 司会  坂元 章(お茶の水女子大学) 
  • 講演要旨
    本講演ではまず、青年期初期から成人期にかけての性差別的行動(ジェンダーを最優先に判断すること)とそれに対照的な柔軟性の発達についていくつか研究を紹介したい。青年期初期には、身体的変化により性役割ステレオタイプに敏感になると同時に、仲間集団内での同調性の圧力がピークに達する時期であることから、成人期よりは性役割に対して柔軟性がないとされるが、一方で認知的成熟によって性役割が柔軟になることも予想される。実際に従来の研究ではこの矛盾する結果がそれぞれ支持されている。
    そこで我々は、「女性のもの」とされる行動を男性がする場合、具体的には、女性の仕事とされる仕事に就きたいと望んでいる男性候補者がいる時、その男性に対しどういう判断をし推測するかを、思春期初期、思春期後期、成人初期の3つの発達段階を比較して調べた。これらの結果、思春期の2つの時期は、成人初期よりも性役割に影響される判断を示すことがわかった。講演では、我々の研究の一部であるアジアの国とイスラエルの国で行った比較文化的研究を紹介するつもりなので、日本の方々にも興味深いのではないかと思っている。

 

お茶の水女子大学COE研究倫理委員会
認可申請書 (2004年6月16日改訂)

2003年10月14日
(2004年6月16日改訂)

各位

 COE研究倫理委員会の発足に伴い、委員会の取り組みとして、21世紀COE研究プロジェクトにおいて行われる調査・実験対象者を扱う研究調査・実験に対し、お茶の水女子大学COE研究倫理綱領(2004年6月16日制定)にもとづく審査を行い、研究倫理委員会の認定証を発行することになりました。つきましては、下記の要領で、認可申請書に必要事項を記入のうえ、ご提出下さいますようお願い申し上げます。記入例も添付いたしましたので、参考にしていただければと思います(あくまでも記入の一例です)。なお、申請された書類に関する情報については、認定以前に漏洩することのないよう、当委員会において秘密厳守と情報管理を徹底するようにいたします。
 当研究倫理委員会では、今回の認定作業をCOE研究プロジェクトの一環として位置づけ、研究倫理のあり方を試行的に研究していく契機としていきたいと考えております。なにとぞ、その趣旨をご理解いただき、ご意見、ご助言等を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
 申請書の提出は、随時受け付けております。
 以上、よろしくお取計らいのほど、お願い申し上げます。

該当する調査・実験:お茶の水女子大学21世紀COE(「誕生から死までの人間発達科学」、「ジェンダー研究のフロンティア」)の研究経費を用いて行われる研究調査・実験で、調査・実験対象者を扱うもの。

提出方法:下記の認可申請書に記入のうえ、必ず、下記のアドレスに添付ファイルでお送り下さい(eメール以外での提出は受け付けません)。補足資料についても同様に、極力、添付ファイルにして送って下さい。どうしてもデジタル化できない補足資料に限り、21世紀COE「誕生から死までの人間発達科学」事務局(文教育学部1号館1階、内線5340)への提出を受け付けますが、その場合も、申請書は必ず添付ファイルでお送り下さい。

問い合わせ先、および申請書類の送付先
coerinri@li.ocha.ac.jp (COE研究倫理委員会)

倫理綱領のダウンロードはこちらから

認可申請書ダウンロードはこちらから